不動産担保融資に関しての必要書類とは?

売却しやすく、確実に債務の穴埋めが可能な不動産を担保に融資を受けることは、融資をする側・受ける側の両者にとってメリットのある選択です。
とは言っても融資には何かと必要な書類が多くなってくるもの・・
どのような書類が必要なのかを前もって知っておくだけでも、手続きはスムーズに行えるでしょう。以下にて、その「必要書類」についてご説明致します。
この記事の目次
必要書類は大きく分けて3つ
不動産担保融資手続きに向けての必要書類は、大きく分けて3つに分類されます。
また、個人や個人事業主の場合・法人の場合でも少し違いが出てきますので注意しましょう。
① 担保となる不動産を審査するための書類
② 融資を申し込む人物について審査するための書類
③ 不動産融資が決まってからの契約時に必要な書類
① 担保となる不動産を審査するための書類
・登記こと項証明書や不動産登記簿謄本
・建物平面図や建物位置図
・公図
・地積測量図
・物件案内図や住宅地図
※上記は法務局で手に入れることが可能です。
② 融資を申し込む人物について審査するための書類
・収入証明 (給与明細書や確定申告書、源泉徴収票など)
・本人確認が可能なもの (運転免許証やパスポート、健康保険証など)
③ 不動産担保融資が決まってからの契約時に必要な書類
・権利証又は登記識別情報通知書
・印鑑登録証明書
・住民票
※銀行系の場合の必要書類は、ノンバンク系の場合や融資の方法によっても異なってきます。
※収入証明の書類は一番間近なものにしましょう。(3期分を求められることが多いです)
※住民票は、家族全員分が記載されたものになります。
その他、必要となるアイテム
・実印(印鑑証明書の登録印)
流れとしましては、まず不動産担保融資に申し込みをし、仮審査が通りますと本審査に向けての必要書類を金融会社に渡します。
※これらの必要書類は不動産担保融資の融資を受けられた場合、またその逆の場合でも返却はされません。
上記に挙げた書類は主な必要書類ですが、必要とされるそれぞれの金融機関や担保物件によっても多少の違いが出てきます。
上記以外で必要となる場合がある書類は、こちら。
・借入金返済予定表 ・借入金残高証明書 ・償還予定表
・外国人登録原票記載事項証明書 ・賃貸借契約書
・納税通知書 ・建物の建築確認通知書
・固定資産税評価証明書 ・売買契約書
【法人名義での借入の場合】
決算書や会社・法人の登記事項証明書などが必要になります。
本人確認ができるものについては代表者のものを用意しましょう。
契約時の必要書類である住民票の代わりに、〝代表者事項証明書〟が必要になります。
不動産担保融資を受ける際にかかる費用
不動産担保融資を受けるにあたっては、必要書類が多いことに伴っての諸費用、その他の手数料がかかるということも認識しておくと良いでしょう。
《手数料》 契約締結時の事務手数料 約2~5%
《諸費用》 不動産調査料、収入印紙代、登記料
※不動産調査料ですが、所在地によっては交通費などが別途で必要になる場合があります。
不動産担保融資の申し込み~融資を受けるまでの大まかな流れ
不動産担保ローンの申し込み(仮審査)
↓
必要書類を持参し、申込した会社へ来店(本申込)
↓
審査(1週間前後。早い場合ですと、3~4日で審査結果が出る場合も)
↓
審査が通れば必要書類を持参し、契約
↓
登記に関する手続きをし、著名押印後、融資の実行
おわりに
不動産担保融資を受ける際の必要書類は、審査~申込~契約時とに分かれ、それぞれのタイミングでいくつかの書類を求められることになります。
融資をしても大丈夫か?融資をするなら限度額は?などを相手側(ローン会社)が把握しておく必要があるためですね。
そのため、求められる書類の量は多くなりますが、上記にまとめたもので殆ど共通しておりますので参考にしていただければ比較的スムーズに進められるかと思います。