不動産投資を失敗しないために知っておきたいリスクとは?

初めに ~不動産投資をするとしても~
不動産投資、皆さんからすれば資産家や高収入の方々がやるんだろとお思いの方がいらっしゃることでしょうが、
実際は、普通の平均年収のようなサラリーマンなど、一般の方でも取り組んでいる人が多くいます。
今回は、不動産投資のリスクについてわかりやすくご紹介しましょう。
不動産投資のリスク
不動産投資は、資産家や高収入の方々がやるだけと思ったら大間違いです。実は、収入の面においてそんなになくても、サラリーマンやOLさんといった会社員の方々が不動産投資をするという現象が増えています。
これからの年金が不安になっていくことも予想されますし、年金そのものの支給額が低くなる代わりに支給開始年齢が引き上げられるなど、年金不安は避けて通れない壁になっています。それ以外にも、将来の貯蓄もどうしても確保していかなければならなくなるなど、年金や貯蓄の不安がぬぐいとれないのも事実です。
不動産投資は、銀行からの不動産ローンを融資する事により物件を購入し、入居者や駐車場を必要としている方と賃貸契約を結び、家賃収入(駐車場は月極契約料)を得ることになり、最初のうちはローン返済がメインとなっていきます。ローンが完済したら、家賃収入がそのまま手元に入り、私的年金や貯蓄として活用されていきます。
しかしながら、どの世界にもリスク(所謂デメリット)はないとは限らないのです。不動産にも当然ながらリスクは伴いますので、メリットとデメリットはバランスよく保たれなければ不動産経営は成り立たないのです。
次は、不動産に伴うリスクについて説明していきましょう。
建物の老朽化
リスクは当然、不動産経営にも情け容赦なく降りかかってくるわけです。ローリスク・ローリターンの投資ですが、リスクはちゃんと伴います。
その一つが、建物そのものの老朽化問題です。
建物は建造してから月日が流れ、それが年月を経ていくうちにあちこちが痛み出してきます。それは車だろうが電車だろうがあちこち痛み出すのは当然のことです。ちゃんとメンテナンスをしておけば、建物も末永く使っていく事が出来、20年たっても古さを感じさせないくらいの建物になっていくことでしょう。しかし、それを怠ると入居者は当然ながらダウンしていきますし、建物の資産価値そのものがダウンしていくだけでなく、最悪の場合は犯罪の温床にもなりかねないことも予想されます。
それを避けるためには、きちんとしたメンテナンスを受け、そのメンテナンス自体はいつ頃行うのか計画をちゃんと立てる事が要と云ってもいいでしょう。修繕計画をきちんと立てて、年月が経っても老朽化そのものを感じさせない魅力的な建物を維持していく事が出来るでしょう。
空室リスク
それ以外にも空室リスクは避けて通れない問題の一つともいえるでしょうし、不動産経営は入居者と家賃収入があって成り立つものですし、この二つが無いと不動産経営そのものの意味がなくなるからです。少子高齢化の問題も入居者ダウンにもかかわりますが、立地条件などもそれを回避する事が出来るのです。
都心を例に例えるならば、単身者(学生さんなどと云った、親元を離れて暮らしている方々)などを中心に需要は増えてきており、空室リスクの不安とは裏腹に、都心では入居者の需要が増えていることも事実です。
そういった意味でも入居者の募集も当然行う事になりますが、管理会社にメンテナンスや入居者募集、家賃収入などを一手に引き受けてくれますし、会社員が不動産経営をする場合は心強い味方と云ってもいいでしょう。
目先の美味しい話に惑わされないこと
不動産経営だけでなく、どの融資などでも美味しい話だけだと思ってその道へはまっていく方々が大勢見受けられます。株の投資をやって実際は大損した方もいらっしゃることでしょう。
その投資をやって失敗して大損した某グラビアアイドルもいらっしゃいますし、色んな事業に手を出して失敗した芸能人の方々もいらっしゃいます。それだけでなく、多額の借金を返済したいがために株などをやって失敗し、火に油を注ぐことになった方々も実際にいるくらいです。
いずれも目先の美味しい話だけにとらわれすぎて、結果的には自分にその報いが訪れてしまうことになったのではないかと邪推したくなりますし、頭の中がメリットばかりで、リスクなんてろくに考えてないんじゃないかなぁと思いたくもなります。
投資全般はリスクも伴うことは常識ですし、それを理解しておく必要があるのも投資を楽しむ最大のたしなみです。投資全般のノウハウ本は、書店などへ行けば当たり前のように販売されていますし、それを教科書代わりに読む方々がいらっしゃることでしょう。
しかし、それを参考に自分はこういう投資をしたいんだ、とか、俺はこういう経営をして、堅実かつ無難に不動産経営を軌道に乗せたいんだというのならノウハウ本は役に立つことでしょう。しかし、それを何もかもすべて鵜呑みにして不動産投資などに生かしたとしても、メリット的には何が残るのでしょうか?
結果的にはメリット的なものは残らないと思います。一歩間違えると大損の道へと自然と導いてしまいかねないからです。なので、不動産投資に限らずすべての投資などは美味しい話だけだと思うな!と、肝に銘じていただければ幸いです。
要するに、メリットだけでなくリスクも当然ながら伴いますし、その天秤がバランスよく保たれていることが安定した経営になるからです。
終わりに
不動産投資は目先のメリットだけだと思ったら大間違いで、実はリスクが伴うのは当然のことであり、そのリスクに対してどう乗り越えるかが重要ですし、安定した不動産経営へとつなげていくことが大事であると、常に頭に入れておきながら不動産投資をしていただければ幸いです。