男女の駆け引きがうまい人は、お金にも好かれる人?

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銀行員は「お金の習性」を知っている!
現代社会に生きている私たちにとっては、お金無しの生活は考えられません。
一日を振り返って考えてみても、どこかに出かけるには電車に乗るにしろ、ガソリン代を払うにしろ、なんらかのお金がかかりますし、お腹が空いたら食事代、本や雑誌、雑貨や衣服など欲しいものを手に入れるには対価を支払う必要があります。
一日中家で過ごしたから今日はお金を使っていない!と思う時でさえも、実際には光熱費や家賃などは発生しているはずです。
日常の生活では、必ずお金が必要です。そんなふうに人生に不可欠なものにも関わらず、お金について学ぶ機会があまりにも少なすぎることが不思議です。
不思議を通りこして、実は心配にもなってしまいます。
なぜなら、お金についてはしっかり学んでおいたほうが、絶対に人生で得をすることができる、と私は思っているからです。
どんなことを学ぶべきか?
まず大切なのは「お金の習性」です。
実はお金には特徴的な習性があり、それを理解するとびっくりするくらいに、お金が増えていくのです。
なぜ私にそんなことが断言できるかというと、それはメガバンクの銀行員として働いた経験があるからです。
銀行員の仕事ぶりについては、最近はドラマなどで細かく描写されることも多くなり、ご存じの方も多いでしょう。
銀行員の仕事が語られるときには必ず出てくるエピソードが「一円玉」をめぐる騒動です。
店舗のシャッターを午後三時に下ろした後、店内ではその日に取引された現金の決済を行います。
預かったお金と出金したお金の額がぴったり合えば無事完了となりますが、
一円でも合わないものなら、窓口の女性行員だけでなく支店員全員が総出となってゴミ箱をひっくり返してでも行方不明の一円玉を探し出すことになります。
たった一円でも収支が合わないというのは、大きなマイナス評価となってしまうのです。
ポケットマネーから一円を足して合わせてしまえばいい、というものではありません。
そんな環境に毎日身を置く銀行員は、たった一円でもおろそかにしないという気持ちで
お金に対して神経を使って仕事をしています。
仕事中は、四六時中お金について考えています。
そうすると、だんだんと「お金の習性」とはどういうものかが自然に分かってくるのです。
お金の習性、あなたはご存知ですか?
よく言われるのは
「お金が好きな人にお金は集まる」
「お金が嫌いだと思っている人にはお金は寄ってこない」ということです。
でも、銀行員の考えは少し違っています。銀行員が感じているお金の習性は、
「お金は、お金が動いているところに集まってくる」
「お金は、お金がたくさんあるところに集まってくる」
というものです。
動いているお金にこそ価値がある
銀行では貸し出すお金を「生き金」だと考えています。
貸したお金は借りた人の役に立つものです。そんなふうに誰かのために使うお金だから
「生きている」お金=生き金ということです。
逆に貯金は「死に金」と考えています。
貯金というのは、動かないお金であり自分のためだけにとっておくお金だからです。
つまり、動いているからこそお金には価値があると考えているわけです。
銀行員は業務の中で、「動く」お金とそのもたらす結果について常に観察しています。大きな額の現金を貸し出しする支店は、その分大きな取引ができるので、結果としてさらにたくさんのお金が集まってきます。
反対に、現金の動きが少ない支店にはお金が集まってくることもなく、地味な小さな取引に終始してしまいます。
お金は動くからこそ、たくさん集まり、またそれを貯め込まずに貸し出すことによってより一層大きなお金が集まってくる、そういう循環があることに気づきます。
お金との関係は男女関係と同じ!?
また、お金の習性として忘れてはいけないことに
「必死で追いかけると逃げる」
「拒んでいては寄ってこない」
というものもあります。
「金、金、金」と目の色を変えて追いかけまわしていては、
視野が広がらず、執着心ゆえに柔軟な発想ができなくなってしまい、せっかくお金を増やすチャンスに出会えてもその機会を逃してしまいます。
反対に「お金なんて興味ない!必要ない!」という態度では、
小さなチャンスさえ寄ってこないでしょう。「金」の文字を「女」あるいは「男」と書き換えれば、
まるで男女関係のようですね。
どちらにおいても良好な関係をつくるには適度な距離を保つことが大切なのです。
このようなお金の習性から考えると、お金を増やすことができやすいのは、お金が集まる場所の中心にいる人です。
最後に
貯め込むことを目的とせず、いかにお金を生かすかを考えて行動できる人にはお金がどんどん流れてくるでしょう。
具体的には時流に乗ったビジネスの中心にいる、上り調子の業界に身を置いている人たちです。
今なら、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて不動産や建築系の業界がそれに当てはまるかもしれません。もちろん、個人レベルでも同様です。
お金の使い方を考える時には、その使い方が生きているかどうか、つまり、誰かの役に立っているか、あるいはもっと大きなお金を動かす原動力になっているか
を判断材料にすることが大切です。