効率よくお金を貯蓄するためにすべきこと

はじめに
「お金っていつの間にかなくなってて貯まらない……」
という嘆きが聞こえてきそうです。
なぜ、盗まれたわけでもないのにいつの間にかお金が無くなっているんでしょう?
ここで、穴のあいたバケツに水を貯めるという、よくあるたとえでイメージしてみます。
穴が支出、蛇口から入れる水が収入です。
どんなに蛇口から水をどんどん注いでも、大きな穴が開いていてはバケツに水を貯めることはできません。
つまり、入ってくる量と出ていく量を適当に「どんぶり勘定」で判断しているようでは、
いつまでたってもお金を貯めることは不可能というわけです。
では、いつの間にかお金が無くなるという状態を、
いつの間にかお金が貯まるという状態にするにはどうすればいいでしょうか。
答えは簡単。
お金が貯まる仕組みを作ればいいのです!
「入ってくるお金」と「出ていくお金」の関係を、
「入ってくるお金=収入」 > 「出ていくお金=支出」
という状態に保つ「しくみ」を作ってしまえば、
あとはほうっておいても自動的にいつの間にかお金が貯まっていきます。
今回は、そんな「しくみ」を作るアイデアを、お金のプロである銀行員から拝借してみたいと思います。
お金が貯まる仕組みをつくる
基本は以下のような考え方です。
① お金が入ったら、何よりも先に、一定額を別の銀行口座に移す
② その口座のお金は絶対に使わない、と決める
③ ある程度のまとまった金額になったら、それを元手に別の収入を得る
ここで大切なのは、もちろん最初のステップ、
「何よりも先に、一定額を別の銀行口座に移す」ということです。
これについてさらに詳しく解説します。
銀行員が持つ“3つの銀行口座”とは
銀行員は、3つの口座を持っています。
あなたはいくつの銀行口座を持っているでしょう?
もしかすると、この「3つ」という数字を見て、
「わたしも同じだ!」と思った方も多いかもしれませんね。
ただ、なぜ複数の銀行口座を持っているのか、
それぞれをどんなふうに使い分けているのか?と聞いてみると、
明確な答えが返ってこないケースがほとんどです。
どの口座にいくらくらいの残高があるかを答えられない人も多いです。
それに対し、銀行員は、必要のない口座をむやみに作ったりはしません。
きちんと目的を決めて、3つだけ口座を作っているのです。その3つの目的とは、次のようなものです。
① 給与振込口座(収入のある口座)
② 支払い口座
③ 貯蓄用口座
ここでのポイントは、給与振込口座と支払い口座をきっちりと分けておくことです。
ほとんどの銀行員は、この給与振込口座と支払い口座については、銀行まで別にしています。
それは、一緒にしておくと、お金の出入りのすべてを勤務先の銀行に把握されてしまうからです。
銀行員でない方は、銀行まで分ける必要はありませんが、口座は必ず分けてつくるようにしましょう。
貯蓄用口座はひんぱんに出し入れをする口座ではないのでどこで作ってもOKですが、
振り込みで入金することを考えると手数料がかからないとか、
安く済ませられるといった工夫も大切だと思います。
この3つの銀行口座で「お金の貯まるしくみ」を作っていきます。
具体的にやること
自動的にお金が貯まるしくみを作る際に最も大切なことは
「お金の流れ」を作る、そしてその流れを妨げないようにするということです。
具体的にやるべきことは、
給与振込口座に毎月の給料が入ってきたら
「その日のうちに」「一定の金額を」貯蓄用口座に移す
ということです。
これは、できれば自動的にそうなるように設定しておくといいでしょう。
会社に給与天引きの財形貯蓄や社内預金制度がある場合は、
それを活用するのもオススメです。
そのような貯蓄は普通預金よりも金利が高い場合も多いので、よりお得です。
守るべきこと
「今月は少ないけど、その分来月を増やせばいい」
というような考えは捨ててください。
それは、「今日食べても、その分明日減らせばいいから・・・」
と言ってダイエットに失敗する人と同じで、
貯蓄にも失敗してしまうことは明らかです。
絶対に守らなければならないのは「その日のうちに」、
つまり、収入があったらすぐに「一定の金額を」
状況に左右されることなく貯蓄していくということです。
一定の金額というのは、あらかじめ無理のない額を設定しておくということです。
貯蓄にまわす「一定の金額」は、収入の10%を最低ラインの目安としてください。
手取りの収入が30万円の人なら、3万円を貯蓄にまわします。
最初は張り切っているので、「もっとたくさん貯蓄したい!」
と考えてしまうかもしれませんが、
ムリな金額を設定するとどこかにしわ寄せが来て、
結果として失敗してしまうことが多いものです。
長く続けるには「これでいいのかな?」
と思うくらいの無理のない金額を設定することが大切です。
まとめ
今回は、銀行員の知恵を拝借し、
「入ってくるお金=収入」 > 「出ていくお金=支出」
という状態にするための仕組みを紹介しました。
ここで、あらためてポイントをまとめてみます!
■基本の考え方
① お金が入ったら、何よりも先に、一定額を別の銀行口座に移す
② その口座のお金は絶対に使わない、と決める
③ ある程度のまとまった金額になったら、それを元手に別の収入を得る
■銀行員の3つの口座
① 給与振込口座(収入のある口座)
② 支払い口座
③ 貯蓄用口座
・守るべきこと
収入があったらすぐに「一定の金額を貯蓄用口座へ!
月収の10%を貯蓄しよう。