太陽光発電と補助金の関係を正しく理解しよう

◆はじめに
太陽光発電を使った、ソーラーシステムなどが最近増えてきていますよね。実際取り付けるとしても、購入費や取り付け費などと云った費用面の問題が浮上してくるでしょう。特に新築となると、家の建設費用だけでなく、ソーラーシステムの購入費や取り付け費などと云った費用もプラスされますので、実際のところは悩むところでしょう。
そこで、実際に購入される方に対し補助金を出すところが増えてきました。
補助金を導入してるところと云えば、かつては国(経済産業省主導の下、1kwあたり15000~20000円の補助事業)からの補助金が出ていましたが平成25(2013)年度までに実施したものであり、平成26(2014)年度にその制度が打ち切られました。
したがって、補助金制度があるのは自治体からの制度のみとなります。
補助金というと、北海道から沖縄までの各自治体が実施している補助金となります。まずは補助金の事について紹介していきましょう。
◆補助金制度を理解しましょう
地球温暖化により気温などが上昇していきます。当然ながら二酸化炭素(CO2)の発生量が多くなります。それを防ぐため私たちが出来ることといえば、石油や石炭などと云った化石燃料への依存を低下させることですね。
太陽光エネルギーを活用したソーラーシステムなどと云った、太陽光発電装置を設置したとしても、お金が当然のごとくかかるのは必至のことで、導入の際負担を緩和する意味で補助金制度が導入されました。
補助金制度そのものは、現在地方自治体が実施していますが、区分すると以下の通り。
・都道府県からの補助金制度
・市町村からの補助金制度
都道府県からの補助金制度と云えば、北海道から沖縄までの47都道府県が直接補助金を出す制度となっています。
市町村からの補助金は、各自治体が直接補助金を出す制度となっており、都道府県からの補助金そのものとは別となっています。
◆補助金を実際受けるとした場合
ソーラーパネルなどと云った太陽光発電装置を付けたとしましょう。そこで補助金が得られると知り、さっそく自治体に問い合わせたとしましょう。
補助金を実際に受け取れる額を、以下の条件で分析しましょう。
(太陽光発電システム3.5kWパネルを使った場合)
例・埼玉県熊谷市の場合
都道府県(埼玉県)からの補助金=住宅用発電装置に対する補助金の設定がありません。
(国からも補助金が支給されましたが、現在その設定はありません)
熊谷市役所からの補助金=1kW当たり二万円(参考までに上限額が10万円となる)が支給されます。しかし、実際に設置するパネルが3.5kWパネルになる為、支給されるべき補助金の金額そのものは以下の数式となります。
3.5kW×20000=70000
この場合、熊谷市役所から7万円が支給されることになります。
*なお、この数値はあくまで目安であり、実際支給される補助金の金額は異なる場合がありますので、詳細につきましては各自治体にてお問い合わせください。
◆補助金を利用するにあたり、気を付けたい事
補助金を利用して、少しでも家計の負担を和らぎたいですよね。ですが、その補助金を使う場合、気を付けておきたい点があります。
まずは自治体に補助金申請をする場合、申請方法や流れそのものが自治体ごとによって異なってきます。今まで住んでた自治体とやり方が違う、と云った指摘もそのためです。自治体への申請については自治体や施工会社に確認をお願いしてもらうのが一番です。
具体的な事例は、
・申請は設置前なの?設置後なの?
・IHクッキングヒーターやエコキュートを同時設置した場合の手続きは?
・売電の際、電力受給契約はどうなっちゃうの?
・写真を提示してもらいたい
・その業者が、同じ自治体内の施工業者で行っているのか?
等が挙げられます。
次に、補助金にも枠があります。補助金そのものは予算が限られておりますので、利用する方は申し込みを早々と済ませたほうがいいでしょう。なぜならば、申し込み締め切り日内であっても、予算は使い切ってしまう事が十分予想されます。つまり、自治体からの補助金は先着順となってしまいます。
◆終わりに
かつては政府からも支給されていた補助金も、現在は各自治体レベルの実施となりましたが、太陽光発電システムの導入をする時、資金面において少しでも家計に対する負担をやわらげる事が出来るメリットがあります。自治体からの補助金を受けられるとしたら、少しでも多く活用しておきたいところですね。