太陽光発電ってどのぐらい発電するの?年間・1日の発電量とは?

はじめに
ソーラーシステムなどと云った太陽光発電システムは、石油や石炭などと云った化石燃料を使った火力発電などに代わって、地球環境に優しい再生可能なエコロジーエネルギー(自然エネルギー)を使った、新たな発電システムとして注目されています。
そのエネルギーを使った太陽光発電システムにも、発電量がありますので今回はその事について紹介していきましょう。
発電量について
太陽光発電システムには、大きさなどにより発電量が異なってきます。太陽エネルギーに欠かせないのが日射量で、地域や気温・気候などにより異なることがあります。日射を受け止めるシステムに対し、設置する角度の条件によってなるべく100%にして近づけたいものです。まずは発電量の数式を見ましょう。
システム容量×日射量×損失係数=発電量
太陽光発電システムの発電量は、以上の数式で計算されます。もう一つが発電損失と云うもので、太陽電池の容量の約80%前後が発電損失と云います。その発電損失が損失係数と呼ぶことがあり、数式にしたら以下の通りです。
温度による損失係数×パワーコンディショナー変換動率×その他補正係数=損失係数
この図式を見ると、損失の原因は温度によるものとなります。ちなみにそれを裏付けているのが日本の南となる沖縄県ではなく、意外にも信州の長野県となっていることです。信州の山々に囲まれた長野は、標高そのものが高いゆえに太陽が近いところにあるという事です。その利を生かして、大手ソーラーメーカーがこぞって装置を設置しに行ったという前例があります。
年間発電量
年間発電量を見てみましょう。日照時間は各地により異なってきます。それゆえに発電量も異なることがありますよね。
南へ行けば行くほど日照時間が長くなります。各地の発電量は以下の通り。
①札幌→4572kWh
②熊谷→5007kWh
③松本→5479kWh
④大阪→4718kWh
⑤松山→5035kWh
⑥那覇→4836kWh
この数値を見る限り、札幌と那覇は数値的にも発電量はそんなに変わっておらず、対照的に松本の数値が高くなっていることがお分かりいただけることでしょう。この数値を見ただけでも、太陽光発電は損失によって決まっていくことが裏付けられます。
1日の発電量
1日の発電量はどのくらいなのか見てみると、快晴や好天と悪天候との間に差が出る事と思います。
最大発電量は午後ではなく、お昼前(11時から12時までの間)がピークタイムと云ってもいいでしょうし、発電電力量が多い事が感じられます。
対称的に悪天候の時の条件をみましょう。曇りの場合は快晴や好天と比べ発電量そのものが落ちていますが、発電そのものはしっかり続いています。雨の日の場合は太陽光発電の本領は発揮することなく、発電量そのものが低下していることがお分かりいただけると思います。
おわりに
太陽光発電システムは、天気によって電気を作る発電量が左右されることをお分かりいただけると思います。天気そのものが発電量に影響されやすく、晴れの日には発電量が上がり、雨の日には発電量が下がることを理解していただけたうえで設置を検討していただければ幸いです。