住宅ローンの借り換えのメリットとデメリットを検証してみましょう!

はじめに
ローンといっても色々ありますよね。ここでは通常最も高額で、返済も長期にわたる住宅ローンの借り換えのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
住宅ローン借り換えのメリットとは?
1.返済額の削減が可能です
現在2%の住宅ローンを組んでおり、月に約10万円の返済額で残り20年の返済が残っている場合を想定してみましょう。
0.88%の新生銀行の住宅ローンに借り換えたとすると、毎月の返済額は89,854円になって、約1万円削減されることになります。
諸費用の10万円を入れたとしても、借り換えのメリットは金額にして220万5040円になります。これが、住宅ローン借り換えの第一のメリットです。
2.金利タイプを変更できます
返済額の削減の次に挙げられる、借り換えのメリットは、金利タイプを変更できることです。変動金利タイプで借り入れをしていたのが、金利上昇のリスクが高まってきたと思われるので、固定金利タイプの住宅ローンに借り換える、もしくは当初固定金利タイプで借り入れをしていたのが、当初期間が終わるので金利の低い変動金利タイプの住宅ローンに借り換える、というような使い方が可能です。
実際には、現在借り入れしている銀行での住宅ローンの金利タイプの変更も可能なケースがあります。変動金利が強い銀行と長期固定金利が強い銀行など、銀行によって特徴に違いがあるため、同じ銀行で金利タイプを変更するよりも、目的の金利タイプに強い銀行に借り換えることの方がお得になる可能性が高いと言えます。
3.特典目的での借り換えもありです
特典として、疾病保障が無料の住信SBIネット銀行の住宅ローンや、イオンでの買物が5年間5%OFFのイオン銀行など、住宅ローンについている特典を目的として借り換えることもできます。
住宅ローン借り換えのデメリットとは?
1.住宅ローンの借り換えをすると再び諸費用が必要となります
事務手数料や保証料といった、住宅ローンの借り入れ時に支払った諸費用が、借り換えをすると再び必要となります。
まず事務手数料は、ふたたび完全に支払う必要があります。保証料は一括前払いのタイプですと、借り換えする時には、わずかながら返還されることがあります。しかし上乗せ方式の保証料の場合は、変換されることはありません。その他、登記費用などももう一度支払う必要があります。
住宅ローンの借り換えは、この諸費用があまりにも大きいと、借り換えメリットがかなりの割合で小さくなってしまいます。これら諸費用を差し引いても、返済額にメリットがある場合に、住宅ローンの借り換えを検討するべきです。ただ、ネット銀行の場合ですと、住宅ローンの諸費用が安く、おすすめです。
2.目先のメリットのために、金利タイプを変更することはリスクが大きい
同じ金利タイプで借り換えをするのであれば、考慮する必要はありません。ただ、固定金利タイプから変動金利タイプに借り換えをする場合は要注意です。固定金利タイプは変動金利タイプよりも、高い金利が設定されています。そのため、変動金利に借り換えると、数百万レベルでの借換えメリットがあります。
しかし、固定金利を変動金利に借り換えるということは、仮に将来、金利が上昇したとすると、返済額が増えてしまうことを意味するのです。住宅ローンの借り換えを行う場合、金利タイプを変更することは、よくよく検討したうえで判断しましょう。
終わりに
住宅というものは人生の中で生活面の舞台といえます。その住宅を購入するために住宅ローンを組むということは、決して簡単に決断できるものではありません。それが借り換えを判断するとなると、なおさらのことだと思われます。これまで述べてきたメリットとデメリットがその判断の一助となれば、これに勝る喜びはありません。