買い付け証明書を出す3つのメリット

買い付け証明書って何?
物件を購入する際の意思表示として
「買い付け証明書」を出します。
買う気がある事を宣言し、価格交渉を
業者さんに依頼するための書面です。
物件を検討し、いざ業者さんから
「買い付け証明書をお願いします」
と言われると、少し躊躇していませんか?
買い付け証明書を提出したからには
必ず購入しなければならない。
サイン、住所、判子を押し、もう後には
引けない。
こんな風に思っていませんか?
安心してください、
「法的拘束力はありませんよ」
仮に買い付けが通ったとしても
購入する義務はありません。
すっぽかしても法的にはOKです。
ただ、人としては絶対にNGです。
モラルの問題ですね。
実害としては、その業者さんと
二度と取引できなくなるでしょう。
不動産業界は横のつながりも強いので、
他の業者さんとの付き合いにも影響が
あるかもしれません。
買い付け証明書を出す3つのメリット
安易な買い付け証明書の提出はNGですが、
積極的に出すべきだと考えています。
何故か?
提出するメリットが3つあります。
購入できるかもしれない
どんな物件であっても、
「この程度なら買っても良いな」
という水準はあるはずです。
「無料でも欲しくない」
という物件でなければ、希望額を書いて
素直に出せば良いのです。
売主さんに失礼かな?
仲介さんに怒られるかな?
そんな余計な事は考えず、自分の評価額を
堂々と書いて出せば良いのです。
運が良ければその金額で購入できますが、
買い付けを出さない限り絶対に購入する
チャンスはありません。
シュートを打たなければ
ゴールはできないのです。
値下げオファーが優先的に来る
大きく指値を入れて買い付けを出した場合、
合意に至らない事が多いです。
特に、売り出し間もない物件は売主さんも
強気であり、なかなか値下げに応じては
頂けないものです。
しかし、3か月、半年と長期間物件が売れ
ないと、売主さんも弱気になります。
すると態度が軟化し、値下げに応じるよう
になります。
仲介さんにしても、売買ができなければ
収益になりませんから、なるべく早く話を
まとめたいのです。
しかも、自分の手で手間なく商談をまとめ
られればなおさらGOODです。
そんな時、仲介業者さんが真っ先に目を
付けるのが
「過去に買い付けを出した人」
要するに「見込み客」ですね。
もう一度初めから営業活動を行うよりも、
過去に物件に関心を持った人をあたる方が
効率が良いのです。
「●●まで下がりそうですが如何です?」
と、値下げ情報が広まる前に、
直接オファーが来る場合があります。
私も過去に何度か「値下げオファー」
を受けた事があります。
半年、一年経ち、こちらが忘れた頃に
来ることもありますね。
仲介さんとの付き合いにプラス
「買い付け証明書」まで出すような客は
購入に本気であると取られます。
見込み客として、仲介さんの中での重要度
が一段上がります。
たとえ今回は購入できなかったとしても、
仲介さんとのつながりは太くなり、次の
情報へとつながります。
まとめ
何度も言いますが、買う気もないのに
適当に「買い付け証明書」を出すのは
絶対にダメです。
しかし、無料でもいらないような物件は
少ないと思います。
それなら、希望価格を書き込み
買い付け証明書を提出するべきです。
少なくても、マイナスな事は一つも
ありません。
- こんな値段じゃ恥ずかしい
- 相手に失礼
それは、貴方では無く相手が決める事です。
考えたって仕方がありません。
買い付け証明書は積極的に出すことを
お勧めします。