本気でやりたい事業があるなら、日本公庫で融資を受けませんか?

この記事の目次
はじめに
日本公庫(日本政策金融公庫)は、2008年に四つの政府系金融機関が統合して発足、資本金の全額を政府が出資している政府系金融機関です。
民間の銀行から資金調達を受けにくい中小企業や、これから起業する方などへの融資を行っています。
とくに創業資金には積極的ですから、起業家が利用しやすい金融機関と言えます。
創業の際、日本公庫で借りるメリット
メリットは、大きく分けて4点あります。
◇メリット1 お金を借りやすい
民間の銀行などに比べて、これから起業する方や創業間もない方がお金を借りやすいということです。
また、日本政策金融公庫は国の政策上、新規創業を支援しているため、すでに実績があることを前提に融資を行う民間の金融と比べて融資制度が充実しているといえます。
◇メリット2 固定金利
利率が比較的低く(基準利率2.15%)、最後まで変わらない「固定金利」であることです。
日本公庫の金利が安い理由は、「長期プラムレート」と同じ基準で設定しているためです。
出来たばかりの会社や中小企業が銀行から「長期プラムレート」で貸し出しを受けられることは常識的にありえないのですが、日本政策金融公庫の融資では可能なのです。これはお得ですね!
◇メリット3 無担保、無保証人
「無担保、無保証人」制度があるということです。
日本政策金融公庫には「第3者保証人等を不要とする融資」という制度があります。
これは、通常の融資よりも、金利が0.65%上乗せされますが、無担保・無保証人でも融資を受けることができます。
もともと低金利の日本政策金融公庫ですので、金利が上乗せされるとはいっても他の銀行からの借入れよりもお得だと思います。
最近は、この「第3者保証人等を不要とする融資」の取り扱いが増えています。
◇メリット4 呼び水効果
日本政策金融公庫から融資を受けると、それが「呼び水効果」となって銀行からも借りやすくなるということです。
このように、日本公庫からお金を借りることにはメリットがたくさんあるのですが、返済してもらえないような先には決して貸しません。1件でも返済できない先が発生してしまうと、その損失を取り戻すのは大変だからです。
ですから、起業家が審査をパスするのは、それほど簡単なことではないのです。
では、日本公庫で融資を受けるには?
日本政策金融公庫で融資を受けるためには、二つのポイントがあります。
1.国金の仕組みを理解すること
2.適切な事業計画・返済計画を示す技術
さらに、次の質問に答えられるだけの知識と自分なりの考えがあると良さそうです。
Q1 なぜ、日本政策金融公庫から借りなければならないのか?
Q2 なぜ、日本政策金融公庫が通帳を重要視するのか?
Q3 なぜ、日本政策金融公庫が資金使途を重要視するのか?
Q4 なぜ、事業計画書を出さなければならないのか?
まとめ
今回は、日本政策金融公庫から融資を受けるメリットと、融資を受けるために頭に入れておいたほうがいいことなどをまとめました。メリットも多い分、誰でもかれでも借りられるという訳にはいきませんが、せっかく本気でやりたい事業があって、そのための融資を検討するのであれば、情報収集をして試してみる価値はあるのではないでしょうか。