
はじめに
大家さんにとって最大の目標は、「満室」や「黒字」経営ですよね。
不動産を購入するだけで儲かる時代ではありませんから、不動産取得後の管理がとても大切です。そこで、“スーパー大家”として活躍されている方々に、「満室」や「黒字」経営を目指すために、どのような工夫をされているのかをうかがいました。
大家さん
大切なのは、継続的な勉強と目標に合わせた規模拡大です。
サラリーマンでも「大家さん」になれる、一企業に勤める会社員だった藤山さんが、どのようにして賃貸経営で成功をつかんだのか、その秘訣をうかがいました。
それは会社の新規事業として「競売不動産の再販売プロジェクト」を自分が起案したことがきっかけでした。残念ながら会社の事業としては、認められませんでしたが、 副業として大家業を始め、所有物件数を増やしていきました。
貸家業で満室を目指す最大のポイントは、「よい物件をどれだけ安く購入するか」です。私は、大家業をこれから始めたいという人に、「1件目は自己資金を使って、200万円以下の中古ワンルームを購入しろ」とよく言うのですが、新米大家さんも最初は安くて良い中古物件を自己資金で購入し、そのためにぜひ活用してほしいのが、競売物件です。
私の自宅も競売で1円(建物価格)で落札した物件を、DIYでリフォームしました。競売というとあまり良くないイメージをお持ちかもしれませんが、競売不動産を落札した買受人の権利は強化されているので安心してください。
勉強会
アパート投資の王道を目指しましょう。
投資用不動産経営など賃貸住宅は大変厳しい競争の時代に突入しています。すでに世帯数を上回る住宅ストックがありながら、貸家の新築着工数は増え続け、さらに今後急速に進む少子高齢化や人口減少など、マイナス要因を挙げればきりがありません。
これまでのように、アパート建築をハウスメーカーや建設会社に丸投げしていては、失敗する可能性が高くなると言わざるを得ません。 もちろん、大家のエゴをむき出しにしたアパートを建築しても、入居者にそっぽを向かれてしまうことは明らかです。
これからの時代、不動産投資・賃貸住宅で成功するためには、立地や建物、企画にこだわりアパートに関係するいろいろな専門家と良い緊張感を持って付き合いながら、賃貸物件を企画することがアパート経営のカギを握ります。そうしたより能動的なアプローチによって完成したアパートこそが、経済的自由と精神的自由をもたらし、有益な財産として安定した収益不動産となるのです。
おわりに
賃貸経営を始める方は大家さん同志のお付き合いと、仲間での情報交換が損をしないために必要です。レバレッジを利かせた不動産投資ではなく、会社員の場合は自己資金で貸家を取得するということは、給与所得以外に不動産収入が入ってるので属性のステップアップが期待できます。金融機関からの信用は高くなり、定年退職時に投資をするのなら有利に動くでしょう。