不動産投資は慶応時代から変わらない「お金の殖やし方」

不動産投資は、目的ではなく手段だと言われます。
そしてその目的は、
・不労所得を生み出す資産を構築して、やりたいことをやる時間を作りたい
・会社に依存しない、安定した収入基盤を作りたい
といったところだと思います。
今回は、こうした目的を達成するための手段として、なぜ不動産投資が適しているのか、その理由の一つをお話しします。
蓄財の神様・本多静六
本多静六という方をご存知でしょうか。一代にして巨万の富を築き、蓄財の神様とも呼ばれた方です。
本多さんは慶応2年生まれの林学博士でした。若い頃は『4分の1天引き貯金法』を実践し、財を成すための準備として、毎日切り詰めた生活を送られていたようです。
「貯金の力は絶対偉大である。 」
ともおっしゃっています。
こうしてコツコツと貯めた貯金を元手に有望株や土地への投資を積極的に行い、巨万の富を築いたのです。
本多静六の語る蓄財の方法
そんな本多さんの著書の一つに、私の財産告白があります。
この本の中で、本多さんは「お金の殖やし方」について、次のように述べています。
資金で資金を引き出せ
(お金を殖やすにはどうすればいいのかと聞きに来た青年に対する回答。銀行預金で増えたお金を引き出して再投資するのではなくて、)
預金増加の信用を利用して、別に新たに銀行から貸し出しを受けるようにと勧めた。安い利息で自分の金を遊ばせておいて、銀行から年8分なり1割の金を借りては、損ではないかというが、自分の金には限度があるけれども、銀行の金にはそれ以上のものが求められる。銀行に年1割の利息を払っても、一方、4割8分の投資を続ければ差し引き、3割8分の利益が得られる。そこで、ここに最も大切なのは投資先の監視と指導ということになるが、それさえうまくいけば、あとはもう雪だるまの逆落としのようなものである。
(本多静六著 私の財産告白)
つまり、利息を払ってでも銀行から大きなお金を借りて、支払い利息以上の利益が見込める投資先に投資すべし、とおっしゃっているわけです。
本多流『蓄財の方法』を現代に当てはめると
さて、慶応2年生まれの本多さんが説かれている『蓄財の方法』を現代に当てはめると、どうなるでしょうか?
不動産投資家の皆様になじみのある話に置き換えると、まさにこんな感じではないでしょうか。
ス○ガ銀行に年4.5%の利息を払ってでも、一方で、利回り10%の投資用不動産を購入すれば、差し引き、5.5%の利益が得られる。
つまり、不動産投資をすることは、知らず知らずのうちに、本多さんが説かれている『蓄財の方法』を実践していることに他ならないのです。
お金を殖やすために大切なこと
さて、本多さんの言われていることの中でも特に重要なのは、『預金増加の信用を利用して』という点だと思います。
銀行の融資とは信用創造なので、信用さえあれば、銀行はお金を融資してくれます。
本田技研工業の創業者である本田宗一郎さんも、
『 金がほしければ信用を先に取ることのほうが本当だと思う。』
とおっしゃっています。
銀行に対して
・預金をコツコツ続ける
・少額でも借り入れをして、しっかりと返済実績を作る
ことで、預金残高はもちろん、信用残高も積み上げていくことが、蓄財への第一歩とも言えるでしょう。
終わりに
本多さんは慶応2年生まれでした。
一方、私の周りには平成生まれの不動産投資家の方もいらっしゃいます。
お金を殖やすためにやるべきことは、慶応生まれの人も平成生まれの人も、やるべきことは一緒。
それだけ、時代を超えて普遍的な『蓄財の方法』だと言えるでしょう。
現代版「本多静六」を目指して、一緒にがんばっていきましょう。
※画像はこちらより引用させていただきました。埼玉ゆかりの偉人/検索結果(詳細)/本多 静六 – 埼玉県