担保というお金の借り方について考えてみる

はじめに
担保とは物や人的担保などのように何かを担保にしてお金を借りることです、そのほか抵当権、住宅ローンなどのようにいろいろなお金の借り方があります。また、最近注目されているリバースモゲージも紹介します。
そもそも担保とは
被担保債権に係る債務者以外の第三者に対する債権という形をとる担保を人的担保と呼び、物や権利に対する対世的な権利という形をとる担保を、物的担保と呼びます。
また、上記のような債務の履行の確実化とは無関係に、契約の目的物の瑕疵 融資を受けるときに、万が一、その債務の履行(支払い)が困難になった場合に備え、債権者があらかじめ弁済の確保のために、債務者に提供させる対象のことです。
抵当権とは
債務者などが、その所有する不動産に設定する担保権のことです。その担保物件は、債権者が占有せず債務者などが使用できます。債務の履行がない場合に、債権者は抵当権に基づき、担保である不動産を競売する等して、その代金を優先的に自己の債権の弁済に充当することができます。
抵当権は同じ物に重ねて設定ができます。その場合の各抵当権の優劣は、設定された順序(登記の順序)により、順位(1番抵当権、2番抵当権等)がつけられ、その順番に従い優先的に弁済を受けます。
住宅ローン
住宅ローンでは、一般的に、物的担保が融資額に見合う価値があるかどうかを評価します。この担保評価は、地価や建築費などをもとに行います。担保評価のほうが融資額より低い場合は、融資額が減額される場合もあります。
リバースモーゲージとは
自宅を担保に生活資金を借り入れするリバースモーゲージ高齢化が進み、定年後の雇用についても見通しが立たず、日々の生活費や医療費、介護施設や有料老人ホームへの入居費用など、老後の生活資金が不安視される日本で、いま、老人ホームの入居費用や、介護費用に充当したりと、さまざまな利用途に使える「リバースモーゲージ」が注目されています。
リバースモーゲージってなに、そのメリットやデメリットは、ここでは老後の生活を豊かにする手段のひとつとして紹介します。
今リバースモーゲージが人気
リバースモーゲージは、年金形式もしくは利用限度枠内でお金を自由に引き出せる形式で融資を受け、自分もしくは配偶者が亡くなった後に担保である自宅を売却して一括返済します。メリットは住み慣れた自宅を手放さずにお金を借りられる点です。金利上昇リスクに注意現在の借入金利は3%程度。
しかし、金利は固定ではなく変動であるため、将来、金利が上昇して支払い利息が増える可能性があります。支払い利息が増えれば、その分借り入れできる金額は減ってしまうことになります。また、不動産の担保評価が下がれば、当然借り入れできる金額が低下します。
さらに、担保評価の暴落で限度額が引き下げられ借りた金額を下回ると、返済を求められたり、融資を中断される可能性も。
家を担保に入れるため家族と相談が必要
ただ、このようなことが起こらないように金融機関は融資額に余裕をもたせています。 なお、リバースモーゲージは基本的には土地付き一戸建てを担保の対象としていますが、一部の商品ではマンションも条件付きで対象としています。
リバースモーゲージは、上記のようなリスクがあるため、あくまでも老後資金の補完的な手段と捉えた方がよいでしょう。また、亡くなった後に自宅を売却することになるため相続人である子どもと事前に相談することも必要です。
最後に
お金を借りる場合、担保が必要になります。最近注目されているリバースモゲージなど、自分の家を担保にして老後の生活のためにお金を借りるなど新しい、お金の借り方があります。ただどのお金の借り方がベストというわけではなく、どの借り方もメリットもあればデメリットもあります。
自分にベストなお金の借り方を考えて借りるようにしましょう。