お金を効率よく増やすために知っておきたい「オフショア口座」とは?

はじめに
オフショア口座なんて聞いたことないし、何となく信用できない感じ・・・
そんなふうに思われる方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、オフショア口座について正確な知識をもちましょう。
大切なお金を預けるのに、よくわからないところを選ぶなんて考えられないですよね。
オフショアとは、「Off」(離れて)の意味に「Shore」(沖)を合わせた言葉で、「沖合」を意味します。
つまり、簡単に言うと「海外」という意味になります。
オフショア口座というのは、広義の意味では海外に所在している銀行の口座のことを指します。
その中でも特に「Tax Haven」(租税回避地)と呼ばれる、
税制上の優遇を受ける金融特別区にある銀行口座のことを言うのです。
例えば、バハマやケイマン諸島、イギリス領ヴァージン諸島などを、
みなさんもお聞きになったことがあると思います。
さらに、完全に無税ではありませんが、日本と比較して税率がかなり優遇されている
香港やシンガポールの口座も、オフショア口座の一種と言えます。
HSBC(香港上海銀行)、シティバンク、スタンダードチャーダード銀行などが特に知られています。
大きなメリットもあれば注意点もある
これからオフショア口座を始めようとする人には、
ネットバンキングの使い方が比較的やさしいHSBCがオススメです。
HSBCに口座を開設する方法については、書籍やウェブサイトなどが多数出ているので、
情報収集もしやすいです。
オフショア口座を作ることの最も大きな利点は、
日本では購入できない「海外の金融商品」を購入できるということです。
日本の金融商品は手数料が相対的に高く、購入する方にとってはメリットよりもリスクの方が高くなりがちなのですが、海外の金融商品にはリスクを上回るほどの高利回りのものが数多くあります。
ただ、そうは言ってもオフショア口座にもデメリットはあります。
それは、管理手数料が残高に応じてかかる点です。
銀行のほとんどでは、残高が規定の額を上回れば手数料はかかりませんが、残高が減って規定額を下回ると、口座を維持するための管理手数料を取られてしまいます。
色々なところにやみくもにオフショア口座をつくるのではなく、
最初は慎重にひとつを選択して、そこに取引を集中させるようにするのがいいでしょう。
一番下のスマートバンテージというクラスの場合、日本円で十数万円の残高があれば維持費はかかりませんが、受けられるサービスも限定されます。
一つ上のアドバンスというクラスになると、残高の規定額は数百万円ですが、
受けられるサービスの範囲は拡大します。
自分の取引する金額に応じたクラスの選択を適宜していくことが重要になります。
最近は、このようなオフショア口座開設が注目を集め、
開設セミナーや開設ツアーなども活況を呈しているようです。
興味があって、自分で調べてみるのがなんとなく不安だという人は、
このような機会を利用するといいでしょう。
ただ、今の流行にのせられて「友人がつくっているから」とか「知人に勧められたから」など
という理由でオフショア口座を始めるのはお勧めできません。
オフショア口座にはランニングコストとして、維持費がかかることをしっかりと肝に銘じてください。
何のために作るのか、目的をしっかりと設定し、それを作ることでどんな利点があるのか、
そのメリットはデメリットを上回っているのかなどをしっかりと見極めて判断することが重要です。
また、作った後は実際にどんどん活用することも大事です。
活用しないでコストだけかかっているという事態は回避しなければなりません。
また、オフショア口座は、しばらく利用しないと休眠口座とみなされロックされてしまうことがあります。
海外の口座なので、ロック解除の手続きのためには当然英語力が必須になりますし、
現地まで行かないと解除手続きができないという銀行もあるようなので、
その点は十分に留意しておきましょう。
口座を開設することにより可能となる“オフショア投資”とは?
オフショア投資については、後々詳しい解説をする予定です。
ここではオフショア口座を作ることでこんなことが可能になる、ということを、簡単に触れておきましょう。
オフショア投資とは、海外で運用されるファンドに投資するというものです。
仕組みそのものは日本の投資信託と似ているのですが、
大きな違いは、海外のファンド運用会社は、日本と比較して高水準の実績を出しているということです。
理由として考えられるのは、海外の運用会社は独立系のところが多いため、
運用実績の数字や業績が会社の評判にダイレクトに影響するからでしょう。
おわりに
オフショア投資には、驚くほど高水準の魅力ある商品が数多くあります。
オフショア口座を持っていると、このような魅力的な商品を購入することが
あなたにもできるようになるのです。