分散投資にオススメ!オフショア投資のメリットとは?

はじめに
分散投資の対象には「現金」「不動産」と「オフショア投資」があることは別の回に述べました。このうちの「オフショア投資」の最大のメリットは「時間を分散できること」でしたね。
実は、分散投資の考え方の中で最も重要なのが、この「時間の分散」なのです。
ドル・コスト平均法
時間を分散させて投資する方法に、ドル・コスト平均法というものがあります。
投資商品というのは、いつがいちばん安いのか、高いのかを正確に見極めることができません。
「買い時を見ている間にどんどん価格が上がってしまった」、「このまま上がりそうだと思って慌てて買ったら今度は下がり始めた」・・・。
そういったタイミングのリスクをできる限り回避するために考えられたのがこの「時間を細かく分割して買っていく」という投資手法です。
例えば、予定資金を一度に投資するのではなく、12分割して毎月松に12分の1ずつ、1年かけて投入するといったやり方です。
「難平(なんぴん)買い」と異なるのは、価格が下がった場合だけでなく上がった時にも買うという点です。
投資金額を小出しにして回数を増やすので、投資価格が高い時にたくさん買ってしまうリスクが避けられます。
そのため、単純な数量分割に比べると平均値では有利になるとされています。
健全な個人投資家になるためのバイブルと呼ばれている『ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール著 井出正介訳)の中でも、「ドル・コスト平均法はリスクを効果的に軽減する」と書かれています。
ドル・コスト平均法のデメリットを挙げるとすれば、複利効果を享受するまでに10年単位の長い時間がかかってしまうことでしょう。人によっては、効果が出るまでに時間がかかりすぎると感じるかもしれません。
オフショア積立ファンドとは
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが今回の本題です。銀行員がこっそり始めている「オフショア投資」を具体的にご紹介していきます。
「オフィショア積立ファンド」は、ドル・コスト平均法を活用するための金融商品としてお勧めです。
簡単に説明すると、投資信託と生命保険をミックスした商品です。
海外のオフィショアファンドに投資するのが一般的で、複数のファンドを選ぶことも可能です。
運用実績が良ければ、払い込んだ額よりも大きなリターンが得られるというのは日本の投資信託と同じですが、万一払い込みの途中で死亡した場合には、払い込んだ額を若干上回る保険料を受け取ることができる仕組みとなっています。
また、日本の投資信託との大きな違いは、海外の運用会社は大変高水準の実績を誇っているという点です。
日本の投資信託の運用会社は、ほとんどが銀行系・証券会社系でバックがしっかりしているため、運用実績の数字にあまり執着しなくても会社の経営状態には大きく影響しません。
これに対し、海外の運用会社は大半が独立系であり、運用実績が会社の業績を即左右してしまうため、会社は運用実績を上げるために必死にならざるを得ないというわけです。
前述の通り、オフショア投資商品は海外で購入するのが一般的なので、HSBCなどの海外の銀行でオフショア口座を作っておく必要があります。
オフショア口座の作り方は、コチラのコラムをご確認ください。
http://investorsguild.jp/column/offshore
実は日本にも、同じような金融商品として「変額年金保険」というものが販売されていますが、維持管理手数料があまりに高額であることや、投資商品の知識がない人が充分な説明を受けられないまま保険と全く同じものと勘違いして買ってしまうトラブルがたくさん起きたことなどから、ビギナーが手を出すにはまだまだ課題が多いと言えそうです。
運用実績の高い商品を選びましょう
オフショア積立ファンドを始めるなら、運用実績の高い海外の商品を選びましょう。
長い歴史のある会社が多いので、手数料などのコストは低いところも多く、長期運用には最適です。