これで失敗なし!覚えておきたい5つの中古住宅購入注意点

この記事の目次
はじめに
新築よりも割安価格で購入できるのが中古住宅の魅力ですが、一軒ごとにコンディションが異なる中古住宅は購入前のチェックが重要です。
事前の見極めをしっかりしておかないと購入後に思わぬトラブルに直面する可能性がありますから、チェックポイントしっかり確認しておきましょう。
今回は、5つの中古住宅購入注意点について解説します。
土地は基本中の基本
中古住宅を購入するということは、同時に土地を購入することでもあります。
マンションの場合は一戸建てのように直接的に土地の権利を持つわけではありませんが、建物が建っている土地の情報が重要であることに変わりはありません。
東日本大震災で認識が広まった現象の一つが、土地の液状化です。液状化は土地そのものの状態が大きな原因になるため、中古住宅購入前に土地の情報を調べておくことで万一の際にどのような被害が発生するのかを予想することが可能です。
かつて海や沼だった場所を埋め立てて造成された土地は、普段は問題なかったとしても地震が起きれば液状化の被害が発生するというリスクを考えておかなくてはいけません。
液状化以外にも自信の直接的な被害や大雨による土石流やがけ崩れなど、根本的な土地の状態は住宅の安全性に大きな影響を与えますから事前の調査が重要になります。
自治体の発行しているハザードマップや古い地図等を利用して土地の情報を収集し、表面上の情報だけではわからない土地の問題点を洗い出しておきましょう。
エリアの雰囲気は後から変えられない
住宅そのものはリフォームや改築で雰囲気を変えることができますが、エリアや街の雰囲気は自分たちの力で変えることは不可能です。
中古住宅を購入する前に町を散策してみて、雰囲気や状況を確認しておきましょう。
大切なのは、条件を変えて何度もチェックすることです。
昼間は人通りが多くにぎやかでも、夜になると人気が無くなって治安が心配になるケースもありますし、休日の見学では静かだったのに平日になると工場が操業を開始して騒音に悩まされるということもあり得ます。
一度のチェックで終わらせず、何度もエリアを訪れて雰囲気や条件を確認しておくことが重要です。
修理が必要な住宅は割高になる可能性も
中古住宅は新築に比べて安い価格で購入できるのが魅力ですが、新築よりも設備が劣化している分修理が必要になることを覚悟しておかなくてはいけません。
リフォーム済をうたっている中古住宅でも、実際に住んでみると細かな部分の修理が重なって費用がかさんでしまい、かえって割高になってしまう可能性もあります。
単純な価格の低さに飛びつかず、総合的な費用を計算して本当にお得な住宅かどうかを判断してください。
見えない部分こそ入念にチェックを
不動産業者は中古住宅を早く売りたいと考えていますから、目につく部分や特徴的な部分には力を入れてアピールしてきます。
壁紙やクロスなど目につくところは新品に取り換えられていても、住宅の基礎や配管など目に見えない重要部分がおざなりでは快適な生活はできません。
中古住宅の事前見学では、目に見えない部分を入念にチェックしましょう。
屋根裏や床下、配管や換気設備など普段あまり目にしない部分を中心にチェックしていくと、住宅の本当の価値を判断できるでしょう。
書類や図面は最重要資料
建物の実物を見学するのは大変重要な中古住宅購入注意点ですが、書類や図面もきちんと目を通しておきましょう。
図面と実物にずれがある時は不動産業者に理由を明らかにしてもらう必要がありますし、法的な登録や確認がきちんとなされているかどうかは必ず確認しておかなくてはいけません。
古い中古住宅の場合、現在の基準に適さない状態である可能性もあります。面倒がらず必ず書類を確認しておく事が、より良い中古住宅購入に繋がります。
おわりに
中古住宅は一軒ごとにコンディションが異なりますから、新築住宅以上に物件の見極めが重要になります。
良い物件だからと契約をせかされることも珍しくありませんが、焦って購入してよい結果になることはありません。中古住宅購入注意点を意識しながら、焦らずじっくりと物件をチェックすることが大切です。