不動産競売は掘り出し物!?競売物件のメリットとデメリットとは?

初めに
不動産を購入するとしたら、不動産屋さんで直接出向いて購入する事になりますが、もう一つ別の購入方法があることをご存知でしょうか?
実は、競売と云う制度で購入する事が出来るんですね。競売と云えばインターネットなどを活用したオークションを思い出す方がいらっしゃることでしょう。しかし、今回説明する競売はこれらとは違うんですね。
今回はその事についてご説明しましょう。
競売ってどういうシステムですか?
競売についてご説明しましょう。マンションやアパート、一軒家などを所有している方が何らかの理由で支払いを滞ってしまい、それが長期化した場合やむを得ず裁判所が差し押さえる事が出来ます。
裁判所が差し押さえたその物件は、その後どうなるのでしょうか?
その後は競売制度にかけられます。つまり、裁判所が物件を売却するシステムです。なお、この制度で得られた金額については、所有されている方の借金返済に割り当てられます。
競売される物件の種類については、以下の通りです。
・マンション
・一戸建て住宅
・土地
・店舗
・オフィスビル
・地上権付土地と建物
と云った物件が競売物件として挙げられますが、場合によっては一般取引では扱う事が無い物件が競売されることがあります。つまり、これらは掘り出し物的要素があることになります。競売物件の購入資格については、特別な資格は必要ありません。しかし、債務者や過去に入札に参加した方で最終的に入札額を支払わなかった方については参加する事が出来ませんのでご注意ください。
メリットとデメリット
競売物件に関するメリットとデメリットが必ずしも存在するのです。まずはメリットについてお話ししましょう。
メリット
競売市場修正により評価額が減額されますので、通常で買うのよりは安く購入する事が出来ます。価格的にも一般の物件と比べ3割ほど安く買う事が出来ます。
また、普通の不動産では買う事が出来ない物件を購入する事が出来ます。お店や事務所などと云った、普段流通する事が少ない物件が競売になることがありますので、掘り出し物的要素が強いため、購入する事が出来るチャンスと云ってもいいでしょう。
デメリット
対称的にデメリットを挙げるとしたら、売主不在の為登記簿上所有権が移動しただけで不動産取引で売主に課されている瑕疵担保責任などが果たされなくなり、結果的には不備がある物件を買う場合があります。
競売物件の取引は入札方式で、これはオークションと同じやり方です。自分の入札価格を上回ったらその時点で買えなくなってしまいます。普通の取引額をリサーチしてから上限額を決めておいたほうがいいでしょう。
その他住宅ローンの利用が出来なくなり、事前に物件の中を見る事が出来ないのがデメリットです。
終わりに
競売物件は普段買う事が難しい、不動産物件が競売にかけられることがあります。不動産屋さんへ行ってもなかなか購入できない物件を買う数少ないチャンスですが、メリットとデメリットが必ずしも存在するように、競売にもメリットとデメリットが存在します。
競売物件を買う際には、事前のリサーチと競売は住宅ローンがほとんど使えないこと、それにある種の掘り出し物的要素で購入してみてはいかがでしょうか?