不動産売買における指値交渉は強力な武器です

指値とは
「指値」という言葉をご存じでしょうか?
指値とは、顧客が値段を指定して売買の
注文を行う事を言います。
不動産以外にも、株の取引などでも使われ
ますね。
この「指値」ですが、不動産投資を行う上
でとても重要な「武器」になります。
不動産は相対取引
不動産取引は「相対取引」です。
売主と買主がお互いに合意した価格が取引
価格になります。
電気屋さんでテレビを買う時と同じですね。
売り出し価格はいわば「仮の値札」です。
売主さんと交渉を行い、「値引き」しても
らう事が可能なわけです。
電気屋さんでテレビを買う時に、
「ちょっとまけてよ」
と言って店員さんに交渉された方も多いと
思います。
「じゃぁ5000円下げます」
なんて具合に交渉成立する事も多いですね。
数パーセントでもすごい価格
不動産は金額が大きいので、値下げの額が
違います。
価格帯にもよりますが、売買価格の数パー
セントの値下げなら十分に交渉の余地があ
ります。
3000万円程度の物件ならば、50万~
100万の値下げは普通に行われています。
不動産は全体の額が大きいので、金銭感覚
が麻痺してきますが50万円と言えば大金
です。
中古車が1台買えますね。
売買時の「指値交渉」は是非とも行う事を
お勧めします。
自分なりの価格をぶつけてみる
先ほど「不動産取引は相対取引」と申しま
した。
売主さんの事情により、市場価格を大幅に
下回る価格になる事があります。
「どうしても早期に現金が必要」
こんな事情を抱えた売主さんは、安くても
早く売りたいものです。
売り出し価格の2割、時には5割など、
大幅な指値が通る事があります。
指値が通るか通らないか?
これは売主さんに聞いてみなければ
わかりません。
「少々価格が高いかな?」
と思った物件も、指値次第で化ける可能性
があります。
実際に物件を見て検討すれば、
「この価格なら購入してもいいかも?」
という水準を考える事ができます。
それを相手にぶつけてみるのです。
殆どの場合跳ね返されますが、時々通る事
があります。
実際私も、2割以上の指値が通り購入に
至った事があります。
物件の価格だけを見て購入をあきらめず、
積極的に検討し自分なりの価格を相手に
ぶつけてみる事をお勧めします。
高いと思っていた物件が、思わぬお宝物件
に化ける事もありますよ。
指値の注意点
指値は素晴らしい武器ですが、やらない
方が良い場合もあります。
それは「競合多数の人気物件」。
現在の表示価格でも十分割安な物件で、
購入希望者が多数存在。
貴方も十分に魅力を感じているならば、
売主の気分が変わらぬうちに一刻も早く
購入を行うべきです。
ライバルに先を越される事がありますし、
「買い上がり」と言って、値段を釣り上げ
てくるライバルまで出てくる事もあります。
目先の数十万円を気にするあまり、お宝を
逃さないようにしましょう。
まとめ
不動産投資において「指値」は非常に強力
な武器です。
自分なりの価格を考え、相手との交渉を行
えるのは相対取引である不動産投資の大き
な強みです。
時にはプロの業者さんよりも安く購入でき
る事もあります。
アマがプロに勝つ可能性がある。
不動産投資の醍醐味だと思っています。