単利と複利そして固定金利と変動金利の特徴とは?

はじめに
資産運用においてとても重要な意味を持ってくるのが「単利」と「複利」です。「単利」と「複利」は利息のつき方の種類ですが、その結果には大きな違いがでてきます。
単利と複利
単利
単利は、当初預け入れた元本に対してのみ利息がつく計算方法です。
例えば100万円を年利10%で単利運用した場合、毎年10万円の利息がついていくことになります。つまり、当初の元本に対してのみ利息計算が行われるということです。
複利
複利は、単利とは異なり運用期間中に発生する利息を元本に繰り入れ、それを新しい元本とし再投資、利息を計算する方法です。発生した利息が元本に加えられ再投資されていくので利息が利息を生んでいく形になり投資運用を行う場合には、大変有利です。
上記と同様に100万円を年利10%の複利運用を行った場合、1年目は利息が10万円つき、この10万円と当初元本の100万円を足した110万円が2年目の元本となり利回り計算が行われます。
つまり1年目の利息10万円が再投資されていることがわかると思います。このように利息が再投資される形で元本が増えていきますので、単利に比べ複利のほうが高い運用効果が得られるのです。
※単利と複利では4年運用をしたとして、すでに6万円の差があることがわかります。これが「複利効果」です。
複利効果の力は驚異的
複利の効果は運用期間が長期になればなるほど高くなっていきます。資産運用を行う上で、この複利効果を利用していくことは非常に重要だ。何%の複利運用で、何年投資が行えたか、これが将来の資産に大きな影響を与えることになります。普段から少しでも高い運用能力を身に付けられるように学習をしていくことが大切です。
住宅ローンの金利タイプとタイプ別特徴
住宅ローンを選ぶ際、頭を悩ませるのが金利タイプでしょう。どの金利タイプを選ぶかによって、その後のマネープランにも大きく影響がでてきます。
そもそも住宅ローンの金利には大きく3つのタイプがある。「全期間固定型」と「変動型」、そして「固定期間選択型」です。
固定金利
まず「全期間固定型」は文字通り、当初設定された金利がローンを完済するまで固定され、市中金利の動向には全く影響を受けません。完済までの返済額が固定され、総返済額もわかるため、将来のライフプラン設計もしやすいというメリットがあります。借入実行時の金利は一番高いが、金利上昇場面で選択すると上昇前の低い金利のまま借りられるので、大変有利となります。
変動金利
市中金利によって半年ごとに設定しなおすもので、それに伴って返済額においての元本と利息の割合が変更されます。月々や賞与時の返済額は5年間変わらないので、急激な金利の上昇があれば、返済額がほとんど利息部分となる可能性もあるため注意が必要です。借入実行時の金利が一番低いのがこのタイプです。
固定期間選択型
固定期間選択型はこの2つの中間といえます。当初に固定金利期間を定め、固定金利期間が到来する度に以降、同じ固定期間選択型にするか、変動型にするかを借り手が決めるものであります。金利水準は全期間固定型と変動型の中間となります。固定期間は3年、5年、10年があり、固定期間が長くなるほど金利は高くなります。名称に「固定」と付いているので勘違いしやすいが、変動金利であることには違いないので、金利上昇リスクは避けられません。
まとめ
1つ金利についてもそれぞれの使い方にによっては、得にもなるし、損にもなります、単利、複利、固定金利、変動金利も勉強してみるのもよいかもしれません。