2歳、ことばが遅い気がする|待っていいとき・相談したほうがいいとき

「まだ単語がいくつかしか出ていない」
「同じ月の子はもう2語文を話しているのに」
2歳前後は、ことばのことが気になり始める方も多い時期です。
周りからは「男の子は遅いよ」「そのうち急にしゃべるよ」と言われることもあります。
たしかにそういう子もいます。でも、気になる気持ちを、ひとりで飲み込まなくて大丈夫です。
2歳ごろのことばは、本当に差が大きい
ことばの育ちは、子どもによって大きく違います。
国の調査でも、「ことばを話す」と答えた保護者の割合は、1歳0か月ごろで36.5%、1歳6か月ごろで91.1%でした。[1]
話し始める時期だけでも、これだけの幅があります。
母子健康手帳の「2歳の頃」の欄には、「2語文(ワンワンキタ、マンマチョウダイ)などを言いますか」という問いがあります。[2]
ただ、同じ2歳でも、単語がいくつかの子もいれば、2語文で話す子もいます。
だからこそ、「何語話せるか」の数だけで判断しないことが大切です。
数より先に、見ておきたいこと
ことばの「数」より先に、次のようなことを見てみてください。
- 名前を呼ぶと、振り向くか
- 「ちょうだい」「ポイして」など、簡単なお願いが分かっているか
- 欲しいものを、指さしや手を引くなどで伝えようとするか
- 目が合う、一緒に同じものを見る、まねをする
ことばが少なくても、分かっていること・伝えようとすることがたくさんある子もいます。
日付と一緒にメモしておくと、相談するときにとても役に立ちます。
家でできる、ことばの土台づくり
1. 子どもが見ているものを、ことばにする
お子さんが車を見ていたら「ブーブーだね、赤いね」。
親が先回りして話しかけるより、子どもの目線の先を、短いことばで実況するイメージです。
2. 言わせようとしない
「ほら、ワンワンって言ってごらん」と言わせようとすると、
子どもにとっても親にとっても、苦しい時間になりがちです。
言えたら一緒に喜ぶ、言えなくても気にしない、くらいがちょうどいいです。
3. 絵本は「読む」より「一緒に指さす」
文章を最後まで読まなくても大丈夫です。
「これなに?」「りんご、あったね」と、同じ絵を一緒に見る時間が、ことばの土台になります。
4. 画面の時間を、少しだけやりとりの時間に
動画を見ること自体を責める必要はありません。
WHO(世界保健機関)の指針では、2歳の子が座って画面を見る時間は1日1時間までで、少ないほどよいとされています。座って過ごすときは、大人と一緒に絵本を読んだり、お話をしたりすることがすすめられています。[3]
母子健康手帳の「2歳の頃」の欄にも、「テレビやスマートフォンなどを長時間見せないようにしていますか」という問いがあります。[2]
画面の時間の一部を、大人とのやりとりの時間に置きかえるところから始めてみてください。
相談したほうがいいかもしれないとき
次のようなときは、「様子を見る」だけでなく、一度専門の人に話してみることをおすすめします。
- 名前を呼んでも振り向くことがほとんどない
- 指さしや身ぶりでも、伝えようとする様子が少ない
- 以前言えていたことばが、言えなくなった
- 親として「なんとなく気になる」が、ずっと続いている
最後の「なんとなく気になる」も、立派な理由です。
いちばん近くで見ている人の感覚は、大切な手がかりです。
相談先
| 相談先 | どんなところ |
|---|---|
| 市区町村の保健センター | 発達やことばの相談日があることが多い |
| かかりつけの小児科 | 体のことも含めて相談できる。ことばが気になるときは、聞こえ(耳)のことも相談しておくと安心(必要に応じて耳鼻咽喉科を紹介してもらえる) |
| 児童発達支援センター・療育センター | 「発達が少し気になる」という段階から相談できる、地域の発達支援の窓口(地域によって名前や窓口の形が違います)[5] |
| 民間のカウンセリング | 公的な窓口の予約待ちのあいだや、親の気持ちを話したいとき |
ことばの育ちには、音を聞き取る力が土台になります。音への反応が気になるときは、そのままにせず、保健センターや医療機関に相談してみてください。[4]
迷ったら
「待っていいのか、動いたほうがいいのか分からない」
そんなときは、話しながら整理してみてください。
▶ 公認心理師の監修のもと、オンラインで30分、無料でお話を伺います
https://oya-school.jp/soudan
心配ごととは別に、「この子にどんなふうに育ってほしいか」を一度ことばにしておくと、
迷ったときの軸になります。
▶ 「こんな子に育ってほしい!」が3分で言葉になる「願いタイプチェック」(無料)
https://oya-school.jp/check
参考資料
- こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要」表10 言語機能通過率(1年0〜1月未満 36.5%/1年6〜7月未満 91.1%) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/b32105e4-fa26-42eb-97d0-2e5cbaef703a/25a6391e/20241225_policies_boshihoken_r5-nyuuyoujityousa_10.pdf (掲載ページ: https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/r5-nyuuyoujityousa ・2026-10-10 確認)
- こども家庭庁「母子健康手帳」府令様式(令和8年4月1日施行)「保護者の記録【2歳の頃】」 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/909390f5-d0c0-47b9-9b9e-c343b88bde66/ce5b736e/20260409_policies_boshihoken_techou_25.pdf (掲載ページ: https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/techou ・2026-10-10 確認)
- WHO "To grow up healthy, children need to sit less and play more"(2019年4月24日) https://www.who.int/news/item/24-04-2019-to-grow-up-healthy-children-need-to-sit-less-and-play-more (2026-10-10 確認)
- 滋賀県立総合病院 小児耳鼻いんこう科「難聴児への対応」 https://www.pref.shiga.lg.jp/mccs/shinryo/jibinkoka/301314.html (2026-10-10 確認)
- こども家庭庁「地域における児童発達支援センター等を中核とした障害児支援体制整備の手引き 概要」(令和6年7月) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/7692b729-5944-45ee-bbd8-f0283126b7db/d3e1aeba/20241101_policies_shougaijishien_shisaku_guideline_tebiki_20.pdf (2026-10-10 確認)